コモディティ化

2017年10月2日

コモディティ化(commoditization, commodification)とは、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、競争商品間の差別化特性(機能・品質・ブランド力など)が失われ、メーカー(製造元企業)ごとの差・違いが不明瞭化したり、なくなること。消費者にとってはどこのメーカーの商品を購入しても大差ない状態になること。

コモディティ化が進むと価格あるいは量しか判断基準がなくなります。商品選択の基準が販売価格(市場価格)の違いしかなくなることで、メーカー側は否が応でも「他社よりも安い商品」を投入するしかなくなり(値下げするしかなくなる)、結果的にそれら製品カテゴリーに属する製品の値段が安くなります。企業にとっては価格競争に突入せざるを得ず、儲け幅が減り、企業収益を圧迫することにつながっていきます。

こういったコモディティ化回避として、企業戦略の多くが「付加価値の付与」を考えますが、正直、安直過ぎると思ってます。過剰に機能を追加しても過剰性能・オーバースペックで消費者にアピールできない場合も多々見受けられます。根本的なマーケティング視点(顧客が何を望んでいるのか?)からの解決が必要だと考えます。

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