人は気分の良いときに、もっともお金を使う

2015年8月17日

「感情」は情動と気分とに分類されます。
購買にもっとも影響を与えるのが「気分」です。

情動は「突然引き起こされた、一時的で急激、短時間で終わる感情状態」。
気分は「比較的穏やかで弱い感情だが、長時間持続する感情状態」。
そのうち、購買にもっとも影響を与えるのが「気分」だと言われています。

片づけ好きな日本人

日本人は本当に「片づけ」が好きですね。欧米に比べて狭い自分の家を、できるだけ収納たっぷりに変身させたい、おしゃれに暮らしたいという気持ちから生まれる傾向なのかもしれません。また、定期的に「片づけ界のスター」が生まれてくるのも大変興味深い点です。少し前だと、日本で初めて整理収納のコンサルティング会社を興した飯田久恵さん。片付け業界の先駆けではないでしょうか。著作も多いです。

次は、一時期テレビ番組で見ない日はなかったほど引っ張りだこだった暮らしの達人・近藤典子さん。最近では「断捨離」の提唱者であるやましたひでこさん。そして今もっとも旬なのが「TIMES」の2015年「世界で最も影響ある100人」にも選ばれた近藤麻理恵さんです。

テクニックではない、核心部分

近藤(麻)さんは、著書「人生がときめく片づけの魔法」がアメリカで大ヒットしたことで「世界で最も影響ある100人」に選出されました。なぜそこまでアメリカ人に受けたかと言うと、単なる片づけのテクニック本ではなく、哲学や人生観にまで踏み込んだ内容だったからです。

哲学や人生観というと重苦しいですが、要は「Does this spark joy?(これは、ときめきをもたらすか)と自分に問いかけるだけでいい。ときめかないモノは捨てよ」というものです。これはノウハウですが、テクニックではありません。心の感じ方、有り様を説いているからです。日本の読者もアメリカの読者も、ここに強く惹かれているのでしょう。この事実からMRDがマーケティングとして伝えたいことは1つです。

「モノを捨てる基準が“ときめきの有無”なら、モノを買う基準も“ときめきの有無”」。

人は気分の良いときに、もっともお金を使う
人は気分の良いときに、もっともお金を使う
商品+ワクワク感=買われていく

一般的に生活者(消費者)はポジティブ感情の状態にあるときに買物行動を起こしやすいと言われています。当然です。気分が良いときは買物したくなります。ストレスによる自棄消費もありますが、これは健康的な消費行動とは言えません。ポジティブな気持ちが働くとモノは売れて(買われて)いきます。

では、どうすればポジティブな気持ちにすることができるのでしょう?単純です。商品やサービスに「ときめき(ワクワクする状態)」をプラスしてあげれば良いのです。現在、多くの企業は、この「ワクワク」を「安い」「お得感」の局面から訴求しています。安く購入できることによるワクワク感。確かにあります。ありますが、それだけでは無限の価格競争に陥って疲弊するのみです。安いだけがワクワクではありません。

知恵を絞れば、ワクワクが形に

安くすれば売れるのは当然ですが、それは決して長続きしません。MRDでは価格なりの価値を感じてもらいつつ、売上げを上げる。そんな戦略を世に送り出していきます。知恵を絞れば売れます。企画を考える時、MRDはつねにポジティブです。(終)

消費者 気分 ポジティブ」 ←こちらの単語で検索してみてください。

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